キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

うまく答えを返すことができずに、黙り込むのに、

「……嫌じゃないのなら、いいんだろ?」

再び唇が迫るのを、拒み切れない。

唇が合わさって、そのままベッドに押し倒されそうにもなるのに、

「……やっぱり、待ってください…」

と、その身体を押し返した。

「……えっと、そういうことじゃなくて……なんていうか、関係もはっきりしてないのに……これ以上はもう……」

言葉を選びつつ喋ると、

「ああ…」と、彼は息をついて、

「そうだったな…」と、続けた。


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