キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「なぜ、嘘だと思う……」

「……だって、あなたみたいな人が、私になんか……」

再び、顎に指がかけられる。

「……君は、可愛いよ。あの場で君を選んだのも、」

つと顔が近づいて、

「……キスしたかったからだ」

唇の目前で話される。

彼の口の動きに合わせて、微かに触れ合う互いの唇に、

「だけど……」

受け入れ切れずにもいる私に、

「……黙ってろ」

彼の唇が重なった。


< 68 / 157 >

この作品をシェア

pagetop