キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
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……私を求めるキスとともに、彼の手が服にかかると、
「……あの、」
と、声を上げていた。
「……うん?」
自分を見下ろす端正な顔立ちに、
「……あの、やっぱりまだ……」
それだけ言う。
「……まだ、早いか?」
返されて、
「……はい」
と、頷くと、
「……だよな。……わかったよ」
と、彼は微笑んで、
「……今夜は、何もしない」
私の髪を手でくしゃくしゃと撫でた……。