キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
スッと引かれた手に、本当にやめてくれるんだとも感じる。
今の今まで、そんな風にも言ったところで、理由をつけて行為を続けるんじゃないかとも思っていた。
遊び慣れてるようにも見える目の前の美形な男性が、私の願いを聞き入れてくれたことに少なからず驚いていると、
「何を驚いた顔をしている…」
と、不思議そうな表情を向けられた。
「……。……すいません、怒らないでほしいんですが……本当にしないでいてくれるなんて……」
言うと、
彼は一気にその表情を崩して、
「ふっ…くくっ」
と、小さく笑った。