キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「このまま、今夜は寝よう…」
後ろから腰に腕が伸ばされて、身体が抱き寄せられると、
「……これぐらいは、許してくれよな…」
髪を割って耳元にうずめた唇で、やさしげなトーンでそう囁きかけた。
裸の胸が背中にあたって、そういえば彼はもともとお風呂上がりの半裸だったことを思い出して、どうにも動揺が抑まらなくなる。
肌が触れないようにと、少しだけ身体を離そうとすると、
「……逃げるな」
と、さらにきつく胸の中に抱かれた。
「もう寝ろよ…おやすみ」
耳に口を付けて言われて、
「……おやすみなさい」
この腕に抱かれて眠るしかないと、ドキドキと高鳴る自分の胸に手をあてて、目を閉じた……。