キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
第3章 キスの真実
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ーーまた会おうなんて言われたものの、彼と会う機会はその後は全く訪れなくなった。
考えてみれば、自分はプライベートでも使っている携帯の番号が書かれた名刺を渡していたけれど、
彼の方から渡された名刺には、前にも確かめたように会社の代表番号があるだけで、個人の連絡先などは書かれていなかった。
……いつも偶然に会ってるだけで、もともと私からは連絡のしようもないんだよね。
そう思って、ため息をつくと、
一緒に居酒屋で飲んでいた友人の西野 あかりが、
「何、ため息なんてついてるのよ?」
と、言ってきた。