キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
「それに、別れてすぐに、他の女の子にキスしようとする男の人なんて、信用できないでしょ?」
お酒を飲んで、あかりが話し続ける。
「ねぇ、レオナーそんな現実離れしてるような人に構ってないで、もっと現実を見なって。よかったら、私が誰か紹介してあげようか?」
どこかでそう思えるような気持ちもあって、何も返せなくて、
「えっ……」
と、言葉に詰まり、あかりを上目に見る。
「紹介してあげるってば。ちょうど私も、当てがあるしさ…」
「…うん…」
押し切られるように返事をする。