キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
ーーお酒が進んで、ちょっと密着度が増してきたようにも思えていた。
何かと体に手を触れてくるのが、なんだか居心地が悪くて、少しイスをずらして距離を取ろうとすると、
また、彼の方からイスを寄せて間を詰めてくる。
過剰なスキンシップに酔うに酔えないような雰囲気もあって、ちょっと辟易していると、
「……ねぇ、」
と、カウンターの上で手が握られた。