キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「……そういうことは、もう少しお互いをちゃんと知ってからの方が……」

やんわりと断ろうとするのに、

「そんなの、さんざんSNSでもやり取りしたんだから、もういいだろう」

かぶせるように、そう言われた。

「……まだ、そういう関係には早いと……」

絡みつく視線をそらして返すと、

「こっち向けって」

無理やりに顔をつき合わされて、

「早いとか早くないとか、どうでもいいんだよ。……大人なら、わかるだろ?」

薄笑いを浮かべたままで言われた。

「……わからないです」

小さな声で応える。


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