生きていくこと
─何度も吸入を使って病院に到着─




そのころにはぼーっとして体に力も入らなくて。すずにモニター付けられて酸素付けられて、先生が来て色々指示してあっという間に吸入も点滴も始まってた。




「ことはちゃん!わかるー?先生来たよ。がんばったねー。楽にしようね」




先生の声、聞こえる…………
でももうよくわからない…………




「ことはちゃん、息止めないよ。……呼吸弱いな。ボスミン0.3mg皮下注準備して」




「先生、サチュレーション、70%です。レートも160台です」




「挿管します。ケタミン35mgで鎮静、チューブは6.5準備して。ことはちゃん、今から苦しいの楽にするために口から管を入れるからね。眠くなるよー」
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