生きていくこと
処置室に着くと、背を起こしてあるベッドに乗せられて、待ち受けてたスタッフに「ちょっとごめんね〜」と言われながら服を脱がされた。




上半身裸にされモニターを付けられるとタオルを掛けられ、酸素マスク、血管確保、採血と次々と処置が進んでいく。




「レントゲン、みせて。やっぱりか…。ラシックス1AIVして。でNPPVしようか。」




自分のレントゲン見て、うわっ、教科書でみたことあるやつだ、とおもった。と同時にやっぱりか、ともおもった。
そんなことを考えていると、上野先生が
「急にいろんなことしてびっくりさせちゃったね。大丈夫だから、僕の話をきいてね」




こくっと頷くと




「まだ理由はわからないんだけど、今、ことはちゃんは体に水が溜まってて、苦しくなってるんだ。だからおしっこを出しやすくする薬を使って、体から水分を減らすよ。おしっこの量をみるために、おしっこの管も入れさてもらうね。…それから、苦しいの楽にするために強い風がくるマスクを今から着けるからね。最初は苦しいと思うけど、がんばってみようね。」




また、こくっと頷く。




説明された内容が次々と行われていく。




少しすると、さっきより楽になってきた




「ことはちゃん、がんばってるね。水が引けてきたから、少し楽になったかな?」




「…はい、、。」




「うん、これで様子をみようね。…今日は入院になるから、病院の方でお家に電話させてもらうね。それからちょっと、胸に機械をあてて診させてね」




そう言われると、タオルを外されエコーが始まった。




エコーが終わると、病棟に移った。
< 23 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop