ロッカールーム
2人のいない世界を納得することなんてできるワケがなかった。


そんなときに聞いた噂話だった。


トイレの花子さんみたいによくある噂話。


3回名前を呼ぶところなんて子供騙しですと言っているようなものだった。


それでも、あたしは会いたかった。


会えるワケがないと知っていたけれど、『ロッカールーム』へ行きたかった。


噂話を試してみてから、諦めたかった。


そしてあたしはサクと2人で『ロッカールーム』を訪れたのだった。
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