ロッカールーム
不安
「琴って沢山食べる割に細いよね」
2人での帰り道、あたしは琴を褒めようと思ってそう言った。
隣では巨漢の琴が足音を響かせながら歩いている。
「え、そう?」
琴は目を見開いて驚いている。
「うん。あれだけ食べてるなんて思わなかったもん。羨ましいなぁ」
少し大げさに言ってみると、琴は嬉しそうにほほ笑んだ。
きっと今まで『細い』なんて言葉を言われた事がないのだろう。
「そうかな? そう思う?」
飛び跳ねて喜ぶものだから地面が悲鳴を上げるんじゃないかと不安になった。
「思うよ。それにさ、最近可愛い大食いの子が沢山テレビに出てるじゃん? そういうので沢山食べる子は可愛いってイメージあるもんねぇ」
あたしはどんどん嘘を並べた。
テレビに出ている大食いの子は本当に可愛い上に細いから人気があるだけだ。
2人での帰り道、あたしは琴を褒めようと思ってそう言った。
隣では巨漢の琴が足音を響かせながら歩いている。
「え、そう?」
琴は目を見開いて驚いている。
「うん。あれだけ食べてるなんて思わなかったもん。羨ましいなぁ」
少し大げさに言ってみると、琴は嬉しそうにほほ笑んだ。
きっと今まで『細い』なんて言葉を言われた事がないのだろう。
「そうかな? そう思う?」
飛び跳ねて喜ぶものだから地面が悲鳴を上げるんじゃないかと不安になった。
「思うよ。それにさ、最近可愛い大食いの子が沢山テレビに出てるじゃん? そういうので沢山食べる子は可愛いってイメージあるもんねぇ」
あたしはどんどん嘘を並べた。
テレビに出ている大食いの子は本当に可愛い上に細いから人気があるだけだ。