ロッカールーム
☆☆☆
あたしが離れてすぐ、サヤが友人の鞄の近くに立っているのを見た。
手元は見えなかったけれど、何をしていたのはだいたい理解できていた。
サヤの体からは灰色のモヤがあふれ出している。
戻って来たサヤの友人がストラップがない事に気が付いて騒ぎ始めた。
その口からも灰色のモヤが立ち上る。
「また泥棒? 花が犯人でしょ!」
美桜がそう言って花をひきずり倒した。
「このクラスの泥棒と言えば花だけだもね!」
未来がそう言い、花の机を乱暴に倒して引き出しの中をぶちまけた。
みんなの口から灰色のモヤが出て来る。
もっと、もっと。
沢山の汚い心を集めないと……。
あたしが離れてすぐ、サヤが友人の鞄の近くに立っているのを見た。
手元は見えなかったけれど、何をしていたのはだいたい理解できていた。
サヤの体からは灰色のモヤがあふれ出している。
戻って来たサヤの友人がストラップがない事に気が付いて騒ぎ始めた。
その口からも灰色のモヤが立ち上る。
「また泥棒? 花が犯人でしょ!」
美桜がそう言って花をひきずり倒した。
「このクラスの泥棒と言えば花だけだもね!」
未来がそう言い、花の机を乱暴に倒して引き出しの中をぶちまけた。
みんなの口から灰色のモヤが出て来る。
もっと、もっと。
沢山の汚い心を集めないと……。