ロッカールーム
称賛
その日の昼休み、クラス内の一角がざわめいていた。
その中心になっているのはあまり目立つタイプではない男子生徒だった。
「すごーい!」
そんな声が聞こえてきてあたしは興味をそそられた。
灰色に染まっている教室内で、そこからだけは灰色のモヤが出てきていなかった。
「どうしたの?」
アカリと一緒に輪の中へ入って行くと、そこには美術雑誌が置かれていた。
右のページには『大賞受賞作品』と言う文字が書かれていて、風景画が載っている。
左のページには作者紹介が載っていたのだが、男子生徒の顔写真が大きく載せられていたのだ。
「え、これ受賞したの!?」
アカリが驚いた声を上げる。
すると男子生徒は照れたように頭をかいて「うん」と、頷いた。
絵のことはよくわからないけれど、全国的にも有名なコンテストだったようだ。
その中心になっているのはあまり目立つタイプではない男子生徒だった。
「すごーい!」
そんな声が聞こえてきてあたしは興味をそそられた。
灰色に染まっている教室内で、そこからだけは灰色のモヤが出てきていなかった。
「どうしたの?」
アカリと一緒に輪の中へ入って行くと、そこには美術雑誌が置かれていた。
右のページには『大賞受賞作品』と言う文字が書かれていて、風景画が載っている。
左のページには作者紹介が載っていたのだが、男子生徒の顔写真が大きく載せられていたのだ。
「え、これ受賞したの!?」
アカリが驚いた声を上げる。
すると男子生徒は照れたように頭をかいて「うん」と、頷いた。
絵のことはよくわからないけれど、全国的にも有名なコンテストだったようだ。