ロッカールーム
☆☆☆


家に戻ってきたあたしはぐっすりと眠りについた。


祖母が晩ご飯の準備ができたと起こしに来たらしいけれど、あたしは気が付かずに眠っていた。


そして1時頃。


目を覚ましたあたしは軽くご飯を食べて旧校舎へ向かう準備をしていた。


最初の頃は身だしなみなんて気にしていなかったけれど、最近は余裕が出て来たからか可愛い服を選んで着るようになっていた。


「よく寝てたな。ばあちゃんが心配してたぞ」


先に準備を終えていたサクがそう言って来た。


「さすがに、朝まで起きてたら眠いよね」


あたしはクローゼットから小ぶりのバッグを取り出し、それに懐中電灯を入れた。


これで準備は整った。
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