ロッカールーム
☆☆☆
土を掘って埋める。
ただそれだけの作業は2人がかりで朝までかかった。
2人とも無言のまま深く深く穴を掘る。
顔も体も泥だらけだけれど、途中でやめることは許されなかった。
「このくらいでいいかな」
3メートルほど掘り進めたところであたしは言った。
野良犬などによって掘り起こされない深さがどのくらいなのか、あたしにはわからない。
「いいんじゃないかな?」
土を掘るという作業で随分と落ち着いたサクがそう言った。
「次はお婆ちゃんを運んでこないと」
あたしがそう言うと、サクはビクリと体を震わせた。
辛そうな視線をこちらへ向けて来るが、あたしはそれを無視した。
土を掘って埋める。
ただそれだけの作業は2人がかりで朝までかかった。
2人とも無言のまま深く深く穴を掘る。
顔も体も泥だらけだけれど、途中でやめることは許されなかった。
「このくらいでいいかな」
3メートルほど掘り進めたところであたしは言った。
野良犬などによって掘り起こされない深さがどのくらいなのか、あたしにはわからない。
「いいんじゃないかな?」
土を掘るという作業で随分と落ち着いたサクがそう言った。
「次はお婆ちゃんを運んでこないと」
あたしがそう言うと、サクはビクリと体を震わせた。
辛そうな視線をこちらへ向けて来るが、あたしはそれを無視した。