ロッカールーム
☆☆☆

夕方に起きたあたしはとても遅い朝ご飯を食べて、昨日の疲れを癒すためにしっかりと湯船につかった。


暖かなお湯にゆっくりと浸かっていると、少しずつ筋肉がほぐれていくようで心地いい。


サクは仮眠をとっていた。


あまりにボロボロな姿で会いに行くとお父さんが心配すると言うと、無理をしてでも眠ってくると言っていた。



あたしは浴室の天井を見上げてぼんやりと昨日の出来事を思い出していた。


今思い出してみても、まだ夢のように感じられる。


けれどあれは現実だった。


サクは祖母を殺したのだ。


その衝撃的な事実にショックはあったけれど、内心期待しているところもあった。


昨日、あたしとサクからはどれだけのモヤが排出されただろうか?
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