ロッカールーム
目が覚めた時
家に戻ってきたあたしたちは色々な会話をした。


両親が亡くなった後の生活のこと、『ロッカールーム』の噂を聞いた時のこと。


話す事はどんどん出てきて止まることを知らない。


寝てしまうなんてもったいない事もできない。


今日も学校がある日だったけれど、サクもあたしも休むつもりでいた。


しかし、1時間ほど会話したとき「そろそろ寝なさい」と言われてしまった。


「でも、今日くらいいいじゃん」


サクが子供のように頬を膨らませてそう言った。


「ダメだ。お前たち昨日も学校に行ってないだろ。休んでばかりだと怪しまれるぞ」


その言葉にあたしとサクは渋々眠りについたのだった。
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