ロッカールーム
秀太はすっかり開き直っている。


「秀太君がそう言ってるんだから、仕方ないじゃん。今更彼女面しないでよ」


秀太サイドの女子生徒がそう言った。


「なっ！？」


「そうだよ。今デートの約束してるんだから邪魔しないでよね」


「そうそう。っていうかさぁ、最初からおかしいと思ってたんだよね。あんたが秀太君の彼女なんて納得できないもんねぇ」


次々と浴びせられる心ない言葉に、ついに泣き出してしまった。


「ほら、お前ってそうやってすぐ泣くだろ。うっとおしいんだよなぁ」


秀太が大きな声でそう言って、女子生徒たちが笑い声を上げる。


ここに自分の味方なんていないと知った彼女は泣きながら教室を出て行ったのだった。
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