ロッカールーム
父親は手加減していたに違いない。


けれど男子生徒にとっては激痛だった。


元々骨にヒビが入るほどの暴行をくわえられていた箇所だ。


平気でなんていられるワケがなかった。


絶叫する男子生徒を見て母親はおかしいと感じた。


けれど父親は心を鬼にし、男子生徒を今日1日は家に入れないと決めたのだ。


なにも知らないということは、時に人の命まで奪ってしまう結果を生む。


男子生徒はこの日すべてを失った。
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