ロッカールーム
毎年夏になると心霊系の記事を書くと聞いて、持って来たのだ。
新聞部の友人を手伝って、学校にまつわる噂を記事にしたいと言うと、昇は納得してくれた。「でも、あの噂は本気でヤバイんだ。記事には絶対にしない方がいい」
「ヤバイって、なにが?」
「調べてて分かった事はほとんどなかった。でも、実際に旧校舎へ行った人は見つかった」
昇の言葉にあたしとサクは目を見交わせた。
あたしたち以外に旧校舎へ行っていた人物がいるのだ。
「その人って誰だ?」
サクが聞くと昇は声を小さくしてこういった。
「今は少年院にいる」
新聞部の友人を手伝って、学校にまつわる噂を記事にしたいと言うと、昇は納得してくれた。「でも、あの噂は本気でヤバイんだ。記事には絶対にしない方がいい」
「ヤバイって、なにが?」
「調べてて分かった事はほとんどなかった。でも、実際に旧校舎へ行った人は見つかった」
昇の言葉にあたしとサクは目を見交わせた。
あたしたち以外に旧校舎へ行っていた人物がいるのだ。
「その人って誰だ?」
サクが聞くと昇は声を小さくしてこういった。
「今は少年院にいる」