ロッカールーム
「死者がこっちの世界にいるというのはとても大変なことなんだ。15分も伸ばすことができたお前たちは本当にすごいんだぞ?」


そうなのかもしれない。


けれど期待が裏切られてしまった気がしてならなかった。


少なくても15分以上は伸びていると思い込んでここへ来ていた。


「明日はもっと頑張って、もっと沢山話せるようにするから」


あたしは気を取り直してそう言ったのだった。
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