ロッカールーム
☆☆☆

翌日あたしは寝不足のまま家を出た。


サクもあまり眠れなかったようで欠伸をかみ殺している。


まぁいい。


やる事が終ったら保健室で休ませてもらえばいいのだ。


あたしはそう思い、下駄箱で靴を履き替えた。


ほとんどの生徒がまだ来ていない。


「なんでこんなに早く来る必要があったんだよ」


何の説明もしていないため、サクがブツブツと文句を言い始めた。


「サクは知らないと思うけど、美桜はポーチを机の中に入れたまま帰るの。中身は化粧品なんだけど、それは学校で化粧直しをする時に使ってる」


「だからなんだよ」


「ポーチを花の机の中に入れておくんだよ」


話している間に教室に到着した。


生徒はまだ来ていない。
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