ロッカールーム
☆☆☆
奥山小夜(オクヤマ サヨ)と奥山サクというのがあたしたち双子の名前だった。
生まれた時からずっと一緒にいたあたしたちは、高校2年生になった今でも仲がよかった。
同じ高校の同じ学科に通っているから、家でも学校でも顔を突き合わせている。
正直、お互いにそんな生活が嫌だと感じていたときだってある。
学びたい事まで一致している自分たちに嫌気がさしていたときもある。
でも、それは2か月前に一変した。
あたしたちが2年生に進級したばかりの頃、2人で出かけていた両親が事故に遭い、帰らぬ人となってしまったのだ。
あたしたち姉弟を繋いでいた両親という存在を一瞬にして失ったあたしたちは、お互いを頼らざるを得なくなったのだ。
あたしとサクは気が付けば近くにいるようになり、顔を合わせる事を嫌だとは感じなくなっていた。
もう、それ所じゃなかったんだ。
両親はずっと生きていくものだと、心のどこかで思っていた。
奥山小夜(オクヤマ サヨ)と奥山サクというのがあたしたち双子の名前だった。
生まれた時からずっと一緒にいたあたしたちは、高校2年生になった今でも仲がよかった。
同じ高校の同じ学科に通っているから、家でも学校でも顔を突き合わせている。
正直、お互いにそんな生活が嫌だと感じていたときだってある。
学びたい事まで一致している自分たちに嫌気がさしていたときもある。
でも、それは2か月前に一変した。
あたしたちが2年生に進級したばかりの頃、2人で出かけていた両親が事故に遭い、帰らぬ人となってしまったのだ。
あたしたち姉弟を繋いでいた両親という存在を一瞬にして失ったあたしたちは、お互いを頼らざるを得なくなったのだ。
あたしとサクは気が付けば近くにいるようになり、顔を合わせる事を嫌だとは感じなくなっていた。
もう、それ所じゃなかったんだ。
両親はずっと生きていくものだと、心のどこかで思っていた。