ロッカールーム
☆☆☆
職員室に移動してきたあたしたちは体育の先生と話をしていた。
サクは今日のソフトボールはどうしてもやりたいと言っている。
道具はちゃんと自分たちで外の倉庫から持ってくるからと。
雨になった事で体育館内でバレーボールをする予定でいた先生は、そこまで熱心に勉強をしようとしているサクを見て簡単に折れてくれた。
「わかった。それなら準備は任せたからな」
そう言われて職員室を出る頃には、生徒たちの姿が増えてきていた。
「今度はこっち」
教室に戻ろうとしていたあたしを呼び留めて、サクが歩き出した。
階段を下りて生徒玄関へと向かう。
あたしたちのクラスの生徒も数人登校してきたようで、下駄箱には靴が並んでいた。
それを確認したサクは生徒玄関前に置かれている傘立てまで移動した。
「花はもう来てる。どの傘を使ってるか知ってるか?」
そう聞かれて、あたしは花柄模様の傘を指さした。
あたしたちのクラスで黒地に白い花柄の傘を使っているのは花だけだ。
職員室に移動してきたあたしたちは体育の先生と話をしていた。
サクは今日のソフトボールはどうしてもやりたいと言っている。
道具はちゃんと自分たちで外の倉庫から持ってくるからと。
雨になった事で体育館内でバレーボールをする予定でいた先生は、そこまで熱心に勉強をしようとしているサクを見て簡単に折れてくれた。
「わかった。それなら準備は任せたからな」
そう言われて職員室を出る頃には、生徒たちの姿が増えてきていた。
「今度はこっち」
教室に戻ろうとしていたあたしを呼び留めて、サクが歩き出した。
階段を下りて生徒玄関へと向かう。
あたしたちのクラスの生徒も数人登校してきたようで、下駄箱には靴が並んでいた。
それを確認したサクは生徒玄関前に置かれている傘立てまで移動した。
「花はもう来てる。どの傘を使ってるか知ってるか?」
そう聞かれて、あたしは花柄模様の傘を指さした。
あたしたちのクラスで黒地に白い花柄の傘を使っているのは花だけだ。