ロッカールーム
まだ自体を把握していない花は「え?」と首を傾げている。


雨に濡れて寒いのか、その体は少し震えていた。


「この体操着、あたしのなんだけど!?」


未来はそう怒鳴り、花の肩を掴んで揺さぶった。


花は目を見開き「え? え?」と、混乱した声を上げている。


未来が持っていた体操着を突きつける。


花はそれを手にとり、更に混乱した表情を浮かべた。


「え、なんで? これ、あたしの体操着――」


すべてを言い終える前に未来が花に平手打ちをしていた。
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