ロッカールーム
パンッ!という音が体育館に響き渡り、花が倒れ込む。


「あんた、わざとあたしの体操着着て外に出たんでしょ」


「そんな……そんなことしない!」


「うそつき! 昨日泥棒扱いされたのが嫌で、復讐したんでしょ!?」


「違う!!」


花は叫ぶ。


その時涼がスッと前に進み出た。


涼の姿を見た花はサッと青ざめて口を閉じてしまった。


「悪い事をしたなら、ちゃんと認めて謝らないと。ね?」


涼がやさしい声で花に語り掛ける。


昨日の恐ろしさを思い出し、あたしまで身震いをしてしまった。
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