幸せを運んできてくれた華
「俺のこと嫌いになっちゃった?
もうやり直すこと、できない?」
私は言い淀んだ。
だって秋華のことがあるから。
でも秋華の父親は間違いなくこの人。
ちゃんと言わないといけないと腹をくくった。
「あのね、亮太。
話さなきゃいけないことがある。」
「やっぱりもう、やり直せないのか、」
「違う。ちゃんと話をきいて。」
「えっ?別れ話じゃないんだよね。」
「あのね、亮太がアメリカに行った1ヶ月後私は妊娠してることが分かったの。」
「えっ?...」
「1度は堕ろそうと思った。だけどできなかった。だから亮太に内緒で産んで1人で育てようって思ったの。」
「はっ?...」
亮太はとても困惑しているようだった。
「で、その子を10日前に産んだ。黙ってこんなことしてごめん。
その子は私が責任もって育てるから亮太は...」
その瞬間私は抱きしめられた。
「その子に会える?」
「えっ...。うん。いいよ」
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