幸せを運んできてくれた華
「榊 秋華。9月18日、午後2時36分に産まれたの。」
「ありがとう。とっても可愛い。真夏に似てるな。こんな可愛い子を産んでくれてありがとう。あのさ、この子と真夏と3人で暮らしたい。実はアメリカにいた時に帰ったら真夏にプロポーズしようと思ってて、留学しながら医者の国家試験の勉強をしてたんだ。その試験が4日前で、今日その発表なんだ。さっきスマホで見てみたら合格してた。
だからちゃんと養える仕事にもつける。
榊真夏さん。僕と結婚してください。」
真夏の目からも涙が伝った。
「よろしくお願いします。」
私達は秋華の眠るベビーベッドの前で抱き合った。
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