××な彼女の事情

「失礼します。」

「どうしたんですか?えっとー…名前何でしたっけ…あ!花玲さんどうしました?」

「先生…私の話きいてください。」

「良いですよ。ここに座ってください」

私は、安堂先生と向き合い座った。安堂先生は優しくて微笑んだ。

「私、幼なじみとさっきあって喋ったんです。それで仲直りしたとたんその幼なじみに彼女ができたと言われました。…私彼のことずっと前から好きだったんです。」

「そうですか…」

私は、安堂先生にこのことを喋った途端、実感が湧いてきて涙が流れてきた。

「あ、あれ?なんで…なんでとまらないの…?う、ぅぅ…。」

安堂先生は立ち上がり私に先生の白衣をかぶせ、背中をさすってくれた。 「もしも、あなたが幼なじみくんに告白すれば何か変わるかもしれませんよ。」

「え?」

「何も言わないで終わるより、あなたの想いを伝えて見てはどうですか?」

「で、でも…」

「このまま後悔するより何かに挑戦してから後悔した方がよくないですか?大丈夫。僕がついています。だからがんばってみてはどうですか?」

安堂先生は優しく問いかけた。

(ああ、この人はすごいな。大人で優しくて生徒思いで…かなわないな)

「先生。私がんばって告白します。…そのときまた保健室きてもいいですか?」

「がんばってください。僕は心から応援していますよ。」
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