何度でも、愛を叫ぶ。


中学の10000メートル日本一。


それが、村本和翔先輩だった。


事故により、選手生命を絶たされたと親父から聞いた。


和翔先輩の主治医が、偶然にも俺の父親だったんだ。


日常生活には支障がないほど回復して、軽く走る程度なら問題はない。


しかし、事故前のように足に負担がかかる陸上種目は諦めるしか、無かったという。


「…まじかよ。」


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