何度でも、愛を叫ぶ。



「バカか!?

この世界で、親より先に死ぬことを許す、親がどこにいる!」


「…親父。」


親父は、自分の息子をなんとか守ろうと、イギリスの医療機関に俺の手術の準備をお願いしていた。


全部、俺に生きてほしいから。


「お願い、だから…手術…受けてくれ。」


その声は、どこか震えていて。


その瞳からは、今まで見たことがない親父の涙がこぼれ落ちていた。


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