嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
ビニール傘に雨が打ちつける。
ボタボタ…と、うっとうしい。
「なんか…すみません。こんな場所で手当てしてもらって」
雨宿りする場所もなく、私も自力で歩けないため、ビニール傘だけを頼りにして、その下で応急処置を施されていた。
心配性だから絆創膏は1パック、ウェットティッシュは2パック、ティッシュは街中でもらったものが3つ、カバンに入っていた。
「はい、できました。これで帰れますよー」
「ありがとうございます!でも…」
「でも?」
わたし…帰れない!
足痛いし、カバン重いし…。
でもでも、自分から頼むのってどうなのかな?
いやいや、頼むしかないよ。
恥ずかしいとか、言ってられない。
「あのぉ、大変おこがましいのですが…。
そのぉ、おんぶ、いや…抱っこでも良いです!どうかわたしを見捨てず、送り届けてくれませんか?」
一体何を言ってるんだ?!と思われただろう。
恥もためらいも全部捨てて頼み込んでいるんだ。
お願いします!
わたしを助けて下さい!
わたしはアスファルトに頭をつけた。
ボタボタ…と、うっとうしい。
「なんか…すみません。こんな場所で手当てしてもらって」
雨宿りする場所もなく、私も自力で歩けないため、ビニール傘だけを頼りにして、その下で応急処置を施されていた。
心配性だから絆創膏は1パック、ウェットティッシュは2パック、ティッシュは街中でもらったものが3つ、カバンに入っていた。
「はい、できました。これで帰れますよー」
「ありがとうございます!でも…」
「でも?」
わたし…帰れない!
足痛いし、カバン重いし…。
でもでも、自分から頼むのってどうなのかな?
いやいや、頼むしかないよ。
恥ずかしいとか、言ってられない。
「あのぉ、大変おこがましいのですが…。
そのぉ、おんぶ、いや…抱っこでも良いです!どうかわたしを見捨てず、送り届けてくれませんか?」
一体何を言ってるんだ?!と思われただろう。
恥もためらいも全部捨てて頼み込んでいるんだ。
お願いします!
わたしを助けて下さい!
わたしはアスファルトに頭をつけた。