嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました！編

「今日は色々とごめんね」



夕日に照らされて園田さんの髪の毛は茜色に染まっている。


艶やかなその髪の毛は下ろすとちょうど胸にかかり、気持ちよさそうに穏やかな春風に吹かれていた。



「いや、大丈夫です」



何いってんの、私…。


今、めっちゃ痛いじゃん！


アスファルトを踏みしめる度に振動がいつもの何倍も伝わって来てものすごーく痛いよ。


痩せ我慢は禁物。


なんてお父さんによく言われてるのに…。



私はお尻に走る電流をお風呂の中で放射しなくては…などと思いながら、園田さんの悲しげな表情の理由を推し量った。



「実はね…、あたし、朱比香の幼なじみなの。それでね…」


　
園田さんの口から語られたのは、私の知らない光蘭学園の闇だった。