嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
「いらっしゃーい!来てくれてありがとな!今日は何にする?」



この店の店主はいつでも元気ハツラツだ。


オロなんとかを毎日何本もグビグビと飲んでいるのかもしれない。


なんて考えていたら、早速店主の怒号が飛ぶ。



「おいおい、波琉クン、話を聞いてるのか?!」



「あっ、はい。今日はオムライス、お願いします」



「なんだ、ちゃんと聞いてるじゃねえか!もっとデカい声で話せよ!腹から声出すんだよ、腹からな!!」



フライパンでチャーハンを炒めながら、唾を飛ばして来た。


不衛生にもほどがある。


しかし、客足は閉店間際まで途切れることはない。


この名物店主のイキの良さで星名食堂は成り立っていた。




そして、もう1人…。



「湖杜ちゃんはいないのかい?」



「湖杜はまだだよ。あいつはふらふらしてっからな、そこらへんほっつき歩いてるんじゃないか?」



「そうかい…。残念だなぁ」



星名湖杜。


オレはアイツがいなくて良かったよ。


万々歳だ!
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