嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
「…大丈夫か?」



生まれたての小鹿のようによろめいている星名さんに、オレは自ら声をかけていた。


なんで、声かけてんの、オレ…。


また、面倒に巻き込まれるぞ。



分かっていたはずなのに、無意識だった。


気づいたら、彼女の前にいた。



星名さんは、動かない。


さっきのよろけが精一杯か。



「おい!しっかりしろ!」



不思議とデカい声が出た。


星名パパに注意されたからか…?


いや、違うな。


きっと、


きっとあの日の…。



「オムライス」
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