嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
耳がかあーっと熱くなるのが分かった。



『今日、青柳くんは…私の彦星です』



何度も何度も反芻する。



ホントに、


ホントに…


星名湖杜は…


バカだ。



そして、そんなヤツに一瞬でもドキドキしてしまったオレもバカだ。



なんで、サラリとそんなことが言える?


どうしてオレの心に入り込んで来る?



何も言えずに、ただ呆然と歩いていると、見覚えのある建物が近づいて来ていた。



もう…なんなんだ!


早く帰してくれ!



頭が混乱して今度はオレが倒れてしまいそうだ。
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