嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
あぁ…暑い。
このままでは死んでしまいそうだ。
考査が終わり、席替えが行われ、俺は窓に一番近い列の一番後ろになった。
左を見れば海よりも青い空。
右を見れば…
あの子が目に入る。
最近は暑いのか、専ら一つに結っている。
ポニーテールではなくて、下目に結うあれだ。
見え隠れする首筋に、俺はしょっちゅう目を奪われる。
もはや、授業どころではない。
そして、あの日の丸メガネは相変わらずで、その下のまん丸の瞳は、太陽の光を受けてキラキラ輝いていた。
「ことちゃん、やっと夏休みだね!あたし、ことちゃんと海に行きたい!ねえ、良いよね?」
「はい!楽しみにしてます!」
ぜひともいろんな人に見てほしい。
この透き通った笑顔を。
彼女は世の中のありとあらゆる邪気を吸い込んでいない。
でもこの夏は…
キミに教えなきゃならない。
世の中を渡って行くために、必要な、大事なことを。
だから…ごめん。
邪魔するよ。
「星名さん、ちょっといい?」
このままでは死んでしまいそうだ。
考査が終わり、席替えが行われ、俺は窓に一番近い列の一番後ろになった。
左を見れば海よりも青い空。
右を見れば…
あの子が目に入る。
最近は暑いのか、専ら一つに結っている。
ポニーテールではなくて、下目に結うあれだ。
見え隠れする首筋に、俺はしょっちゅう目を奪われる。
もはや、授業どころではない。
そして、あの日の丸メガネは相変わらずで、その下のまん丸の瞳は、太陽の光を受けてキラキラ輝いていた。
「ことちゃん、やっと夏休みだね!あたし、ことちゃんと海に行きたい!ねえ、良いよね?」
「はい!楽しみにしてます!」
ぜひともいろんな人に見てほしい。
この透き通った笑顔を。
彼女は世の中のありとあらゆる邪気を吸い込んでいない。
でもこの夏は…
キミに教えなきゃならない。
世の中を渡って行くために、必要な、大事なことを。
だから…ごめん。
邪魔するよ。
「星名さん、ちょっといい?」