嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
「ことちゃんって今日ヒマ?あたし、ちょっと付き合ってほしいとこがあるんだけど…」



「うん!いいよぉ」



私は1つ返事でオーケーした。


ゴールデンウィーク中おとなしくしてたから、1日くらいお暇をいただいても良いよね?


お父さん、1人でがんばってねぇ。



「でね、行きたいとこってのがね…ーーって、あぁ!!」



園田さんが朝から絶叫した。


「どうしたんですか?」と聞いても返事はない。


私が目を離した隙に園田さんはいなくなっていた。


当たりをキョロキョロ、360度見渡して数メートル先にあるバラのアーチの中に彼女を発見した。


って、1人じゃない!!


園田さんは誰かと一緒だ。


メガネをかけてもちょっとぼやけている私の視界には、はっきりと映らない。


近づいて行こうか迷っていると、園田さんが両手を振った。



「おーい!こっちこっち!」



私は手に持っていたゴミ袋を大事に握りしめて声のする方へ駆けた。
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