嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編



「君の名は?」



言わなくても分かってると思ってた。


オレはここの常連だし、店長とはとてつもない速さで仲良くなった。


娘にもオレの話は出てるだろうって勝手に思い込んでた。



母親が他界したから(オレ、勝手に殺してしまった…)父と娘で仲良く切り盛りしている。


父は娘になんでも語り(かなり饒舌だからな)、娘も母親がいなくなって父親にべったり…。


顔馴染みになったオレのことを喋る。


娘は興味なさげに聞く。


名前くらいは知ってる。



みたいなことを想像していた。



それが、コイツもオヤジも全然話さないわけね~。


いやあ、面倒なことになった。


一体どこまで聞いてくるつもりだよ、コイツは。



「私は星名湖杜。…で、アナタは?」



抵抗したら、名乗る必要大有りだと言われた。


仕方ねぇなあ…。



「オレは…」
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