嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
「おはようございます」



「あら、おはよう。見ない顔だけど、もしかしてあなたが…」



「はい。転校生の星名湖杜です」



「私があなたの担任の小宮千春。どう、イメージ通り?」



「へっ?…あっ、はい、わりと…」



「私もよ。イメージ通りのふんわり系女子ね」



誉められているのか、けなされているのか分からなかったが、ひとまず朝一の業務を終えた。


いよいよこれから先生とクラスへと向かう。


楽しみなような、不安なような…。


ミキサーでかき混ぜられたみたいに私の心はぐちゃぐちゃしていた。



「大丈夫よ。みんな、いい子だから」



わたしの胸中を見透かした小宮先生は、予想通り鋭い。


英語教師でありながら、ロシア語も中国語もスペイン語も話せる、超ハイスペックの先生の後ろを大人しくついて行った。
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