嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
Ⅳ 織姫
星名湖杜。
どこを見てもその名前があった。
英語、生物、政経、家庭で1位。
そして、全教科90点越え。
完璧、ライバルだな…。
俺はため息をつかずにはいられなかった。
「湖杜ちゃん、ホントすごい!尊敬しちゃう」
園田さんがハグして星名さんは困惑していた。
スキンシップになれてないところを見ると…もしや、二次元好き?
見た目からして好きそうだが、本当にそうなのかもしれない。
「おはよ、昴」
「…っ、あっ、おはよ」
しまった…。
星名さんに目を奪われていて気づかなかった。
いつもなら足音で気づくのに。
「何見てたの?」
「この前の考査の順位。俺を抜いたヤツがいるんだよ」
「へえ~。誰?」
俺は成績表の一番上にあるあの名前を指差した。
すると彼女は、ふーんと興味があるのか無いのかイマイチ読めない反応をしてきた。
ひとまずここは誉めなくては…。
彼女の名前を必死に探して頭の中から適切な言葉を引き出す。
「美湖(みこ)すごいじゃん!初めて50番内に入った!…ほら、あそこ!英語と政経」
「うん…そうだね。良かったよ。昴が教えてくれたおかげだね」
何で。
何で喜ばない?
今日はやけに大人しい。
そんなに星名湖杜が気になるのか?
…まあ、転校してきていきなり一番だから気にならない方がおかしいか。
「星名湖杜が気になる?…もしかして、知り合い?」
冗談半分で言ってみた。
意地っ張りな美湖のことだから、「ぜんっぜん、気にしてないよ~」なんて笑い飛ばすだろう。
--と思っていたのだが。
「気になるよ、ものすごく。理由は…言えないけど」
美湖は謎の言葉を残して自分のクラスに向かって行った。
どこを見てもその名前があった。
英語、生物、政経、家庭で1位。
そして、全教科90点越え。
完璧、ライバルだな…。
俺はため息をつかずにはいられなかった。
「湖杜ちゃん、ホントすごい!尊敬しちゃう」
園田さんがハグして星名さんは困惑していた。
スキンシップになれてないところを見ると…もしや、二次元好き?
見た目からして好きそうだが、本当にそうなのかもしれない。
「おはよ、昴」
「…っ、あっ、おはよ」
しまった…。
星名さんに目を奪われていて気づかなかった。
いつもなら足音で気づくのに。
「何見てたの?」
「この前の考査の順位。俺を抜いたヤツがいるんだよ」
「へえ~。誰?」
俺は成績表の一番上にあるあの名前を指差した。
すると彼女は、ふーんと興味があるのか無いのかイマイチ読めない反応をしてきた。
ひとまずここは誉めなくては…。
彼女の名前を必死に探して頭の中から適切な言葉を引き出す。
「美湖(みこ)すごいじゃん!初めて50番内に入った!…ほら、あそこ!英語と政経」
「うん…そうだね。良かったよ。昴が教えてくれたおかげだね」
何で。
何で喜ばない?
今日はやけに大人しい。
そんなに星名湖杜が気になるのか?
…まあ、転校してきていきなり一番だから気にならない方がおかしいか。
「星名湖杜が気になる?…もしかして、知り合い?」
冗談半分で言ってみた。
意地っ張りな美湖のことだから、「ぜんっぜん、気にしてないよ~」なんて笑い飛ばすだろう。
--と思っていたのだが。
「気になるよ、ものすごく。理由は…言えないけど」
美湖は謎の言葉を残して自分のクラスに向かって行った。