嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
「あたし、園田百合野(そのだゆりの)。チア部に入ってるんだ!よろしくね」



「よろしくね」の時、首を傾げた彼女のポニーテールが大きくゆれた。


1本1本が細くて茶色がかっている。


 
「ちなみにこれ、地毛だから。間違っても生徒指導部に言わないでね」



「あっ…うん。大丈夫」



わたしの心の中は見透かされやすいのかな?


さっきから、わたしが思っていること、全部言われちゃう。



園田さんは笑いかけた。



「何?どうかした?」


「あっ、いえ…何でもないです」



わたしが否定すると、意外にも「そっ」と素っ気ない返事をされただけで終わった。
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