❀ お嬢様華伝 ❀
だけど、50メートルほど離れたところに、ポリバケツやゴミ袋が散乱している山があった。


その陰に、わずかだけど…こちらを向いているカメラのレンズを見つけた。


あたしは、そのレンズを睨みつける。


すると、あたしに気づかれたと察知したのか、そこから人影が逃げて行くのが見えた。


「待ちなさいっ!」


あたしは、その影を追った。


なんで、あたしなんかをっ…。
< 166 / 825 >

この作品をシェア

pagetop