❀ お嬢様華伝 ❀
そして、約1年後…。

あたしは、クラスの中ではそこそこ勉強ができるレベルにまで賢くなっていた。


これなら、都心の高校にだって受かるはず!


そう思っていた矢先…。


「早乙女。お前、願書は出したのか?」

「へ?ガンショ?」


あたしと先生との間に、沈黙の時間が流れる。


「お前、どこの高校が第一志望だっけ?」

「すみれ丘(オカ)高校ですけど…」
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