❀ お嬢様華伝 ❀
「アサミ、…いいよ。あとは、アタシから話すからっ」

「ごめんね…、リナちゃん」


アサミちゃんは力なくそう言うと、寝室に入って行った。


リビングに残されたのは、あたしと桜子とリナちゃんだけ。


どうやら、リナちゃんが訳を知っている様子…。


「…で。アサミちゃん…どうしたの?」


“お嫁に行けない”って、けっこう深刻な話っぽいけど…。


「実は、昨日の学校が終わったあとに…」
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