❀ お嬢様華伝 ❀
『…えっ!?』


…いつの間に。


『でも、携帯にはロックが…』

『それ、凛太郎が解読したから』


…なっ、にーーーっ!?


パスコードだって、誕生日とかそんな簡単なものではなかった。


あたしに気づかれずに、ポケットから携帯をすって、すばやくパスコードを解読し、連絡先を抜き取ったのち、またあたしのポケットに戻した。


…やり手だっ、あいつら。
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