❀ お嬢様華伝 ❀
それなのに、自分がケガをさせてしまったと思って、あたしの身を心配してくれる布川くん。


蛍に押されてぶつかってきたのはあたしの方で、布川くんはまったく無関係なのに…。


「本当にごめん…!よかったら…お詫びさせてくれないかな…?」


あたしの右手を優しく握る、布川くん。


その紳士的な布川くんに、あたしも思わず目を奪われてしまって…。


「…はいっ♪」
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