❀ お嬢様華伝 ❀
だけど、賢い布川くんは、決して人前では化けの皮を剥がさなかった。


自分の正体を探ろうとする飛鳥たちを警戒し、なるべく1人にならないようにだれかと行動したり、人通りの多いところを歩くことを徹底していた。


なかなか、布川くんに近づくことができなかった飛鳥たち。


…そこへ投入されたのが、あたしというわけ。



「ウランちゃん、お手柄だよ」

「…お手柄?」
< 361 / 825 >

この作品をシェア

pagetop